近年、建築業界においては工事単価の度重なる落ち込みによる収益の低下で
労務費が下がり、若年層の入職不足問題が深刻になっております。
それに伴い、職人の高年齢化が進み技術の継承が危ぶまれ、
鉄筋業者の廃業で人出不足が深刻な問題になっています。
こうした中でも、確かな品質を確保しながら人手不足を補い
確実に工程を厳守し、尚且つ工期短縮をする為に使用します。
安全性の面では、無理な姿勢での配筋結束が無くなり、手元足元が安定します。
ユニット工法は、多くのメリットを生み出します。
*現場施工時、従来の1/2~1/3の工期短縮、人出不足の解消、配筋の乱れ減少、
鉄筋定着の確実性
①工場で制作するので、安定した基準の電気と治具の上で機械的に制作でき、
ピッチの狂いもなく安定した製品ができます。
②1m間隔でユニットを制作し、制作した物を位置に固定して主筋関係を配置して
施工していくので通りが決まり、かぶり誤差が無くなります。
③壁のサシ筋、土間のサシ筋などは、段取筋を定着が取れる位置に付けるので、
上下の定着が確実に確保できます。
コンクリート打設時の鉄筋の乱れが無くなります。
④壁の施工で、タレ壁・袖壁は出が少なくヨコ筋が一段か二段しか付かない為、
施工後、鉄筋が乱れやすくその部分に使用すると鉄筋の乱れやかぶり不足が
無くなります。
⑤RC一般階の梁施工は、基本的にスラブ型枠から400位上げて施工して、
完了後梁上げ用レバー・レッカー等で梁を梁底に落す工法ですが、
梁筋の出入りが動いたりナナメになったり、STのピッチの乱れが発生し
梁の構造体の大きな物件は落とすのに危険が伴い、毎回品質の管理・維持に
苦悩しています。ユニットは、STを1m間隔で制作して梁底にセットして梁の下筋
から圧接し、梁底に落していくので柱内部に定着が確かり取れて、乱れの無い
構造体が組立てられます。
設備用スリーブも施工時に梁側面に固定でき、良い品質が提供できます。
⑥鉄筋施工において、定着、継手、ピッチとありますが、結束で堅固に固定しても
施工終了後、鉄筋の保護をしますが、他業者の仕事が残っている為、乱れが
発生します。ユニットは、固定されているので乱れる事が少なく、確実な
かぶりも取れてCON打設前までに良い品質が保てます。